20170131112103 20170131112102 20170131112104

【東京でも「23区部と多摩市部」は違う】

東日本大震災の後
計画停電がありましたね。

小金井市内を歩き、
道路は警察官による手旗信号、
スーパーは営業停止。
広場の前に何十人もの人が待ち、
開店と同時に、なだれ込んで行く姿を
目にしていた。

小さな子供が転び
「お母さん!」泣きさけんでも
「早くしなさい!」振り返らず
食品売り場に走り消えた。
誰もが手一杯。
見て見ぬふりをし走り去った。
たまらず、だき抱え守ってあげた

その頃の住まいは新宿区。
まだ、関与が浅い組織につき
「ライブハウス」で
ステージに立つ予定があっても
「大した事はないだろう」そう感じていた。

ところが
「はっ?ライヴ?
私達はエアコンも使えない時間があるの、
知ってる?キャンセルしたんでしょ!」
怒りの大きさに
「うん」としか言えなかった

当時、
組織の拡大を目指し、歩みを進めていた。
確かに、私たちの番組は
「お店紹介どころではない」と一時中断、
生放送で繋ぎ、
電源がなく、放送さえも、ままならない状態。

ここでチームの一員として、
小金井市に足を付けるか、
たんぽぽ丸としてライヴやタレント活動、
売り込みを優先するか、
選択を迫られた。
亭主さとしに話すと
「君に任せる」との返事

町を歩き、情報を得て
三鷹から先、
多摩市部と23区は違うんだ」実感

小金井市に寄り添う、
痛みを分からなきゃダメだ」

一切のライブハウス出演や
イベントをキャンセル。
亭主さとしにも協力してもらい、
敵を作り疎まれながら
様々なお付き合いの距離を取った
所属事務所を辞め
自宅を引越す決意
生活の為の仕事をセーブして
とことん向き合ってみた

理由は誰にも言わなかった。
売れもしてない奴が偉そうに。
そぅ思われて当たり前
よくわかっていたから。

悔しさは、規模が拡大した時、
鼻で笑ってやる、
見てろよ、コノヤロウ。
それしか考えていなかった。

この1年、時節のせいか
「独立、開業」をする方が多い。

「地域密着型で」
中には、そんな理念を話し
「多摩市部」に拠点を構える方も。

並大抵の道のりではなく、
今までの全てを捨てないと
「いかに難しいか」
経験した道のりゆえに、
痛いほど分かる。地域密着型は難しい。

あれから1年か…
思う所があり、したためてみた。

このサイトの記事、画像、映像、全の著作権関連は、きせんひろみ事務所に続します。二次的改変、無断転載を固く禁じます。場合により、法的措置を講ずる場合があります。予めご了承願います