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ルポ〜図書館の宅本サービス申込から見えた事

私の住んでいる地区では
図書館に行く事ができない
利用者に対して
自宅まで本を届けて下さる
宅本サービスがある。
最大の特徴は
怪我や病気で外出困難な場合でも、
条件を満たせば
サービスの対象者となる点だ。
この様なサービスを利用する場合、
高齢者や各種手帳の所持者など
福祉サービスの受給者に
限定されている事も少なくない。
しかし、非所持者であっても、
一時的に骨折や怪我などで
不自由な状態に陥る事は
誰にでもある。
地域住民が等しく
どの様な状態になっても
サービスを利用できる点は
高く評価したい。


ギックリ腰の私は
昨日、
電話でサービスの利用申請をした。
実は、わずらってから
すぐにでも申込をしたかったのだが
躊躇していた。
それは、複雑な手続きがあったり
利用開始まで、申請から7日程度は
かかると思っていたからだった。
そこで、わずらってから1週間経過した昨日、申込をした次第である。
しかし、私の意に反し
申込はスムーズで簡単であった。
具体的には以下の通りである。


図書館に電話かけ
担当部署に繋げてもらい、担当者へ怪我の程度など状況を説明。
すると、一定条件を満している即答。
申請〜申込の方法を説明され、
「明日、貴邸に担当者が申込書持参で
訪問する。訪問前に事前に電話連絡をするが、希望時間はあるか」と問われ、返事をして終了。
所要時間、わすが5分。
そして本日、事前連絡を頂いた後
担当者が私宅を来訪。
申込書を記入し、わずか3分で
手続きが完了した。
さらに、
その場で、宅本の申込ができる
との話につき
大好きな推理小説を所望した。
ある大ファンの作家の作品が読みたい
特定の作品はないと話し
出版社、出版時期、本の大きさ、作家
などを伝えると
見繕って持ってきますとの事。
また、配達時間の希望時間も聴取された。
私は担当者の丁寧で迅速な対応に好感を覚え
明日の宅本が非常に楽しみになった。



ただし、
評価できぬ点がある
私がこのサービスを利用できたのは
図書館にある掲示板で
たまたま発見したから。
このような特別なサービスは
積極的に図書館側、
あるいは行政側から
広報されておらず
多くの住民は
サービスの存在を知らない。
制度があっても
自ら申請をしなければ
サービスを利用できないのである。
これは、図書館に限った事ではなく、
日本の福祉サービスの全般に
同じ事が言える。


公共サービスの運営費は
地域住民の税金でまかなわれている。
どの様な状態になっても
公平にサービスを利用できるよう
積極的に広報すべきである。

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